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笠原優さん 介護付き住宅を建設する泉南生協理事長

年を取っても、介護が必要になっても安心して暮らしたい。そんな「当たり前」の願いを実現しようと、生協としては異例の住宅事業に乗り出した。医療や介護サービスの付いた分譲マンション(電話072・470・1123)が来年秋、堺市に完成する。

 学生時代は学園闘争に明け暮れた。父親に勘当され、生協でアルバイト。大学生協理事も務めた。卒業後は東京で就職したが、1年弱で大阪・岬町生協(現泉南生協)へ。購買事業の開始に走り回った。

 事業拡大の一方で、障害者支援の社会福祉法人や他の生協と連携する有限会社設立など、次々に新事業を打ち出した。提案のたびに理事会は仰天したが、これだと思うと止まらない。「組合員のためなら生協は何でもできる」と説得した。

 介護事業に参入し、大阪府阪南市に00年、介護付き賃貸マンションを建てた。法的には有料老人ホームだが、入居制限はなく飲酒や喫煙も自由。認知症でも外から鍵はかけない。ユニークな運営が注目を集め、07年までに計4棟を建設。母親(84)も暮らしている。

 国が介護付き有料老人ホームの総量規制に乗り出し、今は新規建築はできないため、規制のない分譲型に転換。巨額の投資に「不安いっぱい」と言うが、挑戦への喜びは隠せない。

 「誰もが共に生きられる街づくりへの一歩にしたい」【辻加奈子】

 【略歴】笠原優(かさはら・まさる)さん 堺市出身。01年から泉南生協(大阪府泉南市)理事長。楽しみは一人娘との海外旅行。57歳。

出典:毎日新聞

テーマ : 住宅・不動産 - ジャンル : ライフ